【JUSCPAフォーラム】
欧州の課題と挑戦─コロナ禍が欧州にもたらしたもの-
講義内容:
欧州は、制度のうえでは、域内関税は撤廃され、労働移動も自由で、通貨も統一されるなど、単一市場の要件を構成しています。しかし、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど欧州各国は、独自の歴史とアイデンティティーを保持しています。こうしたなか、コロナ禍に直面した欧州各国および欧州連合(EU)がどのように対応したのか、そしてどのような道を歩もうとしているのか、日本への示唆は何かといったポイントについて、現地の肌感覚を踏まえた分析をお伝えできればと考えています。
講師:山下裕司 氏
日本銀行パリ事務所長、JUSCPA会員
講師紹介:
1993年 東京大学経済学部卒、日本銀行入行
2004年 米国公認会計士試験全科目合格
2011年 企業会計基準委員会(ASBJ)出向
2013年 国際財務報告基準審議会(IASB)出向
2016年 日本銀行金融機構局
─国際銀行規制(バーゼル規制)におけるIFRS9の扱い等に従事。
─金融高度化センター副センター長(SDGs、AI関連等)
2019年 日本銀行パリ事務所長
日時:
2020年11月14日(土)16:00 ~ 17:40
※ 上記は日本時間です。
※ 講師の山下氏はフランス在住のため、当日は現地より講演をいただきます。
セミナー形式:
オンライン開催 (Zoom使用)
※申込者には後日ZoomのURL、使用法をご案内いたします。
事前課題:
当日、セミナーの中で講師の先生より以下のご出題がございます。当日までにお考えをまとめておいていただきますようお願いいたします。
Q1.コロナ禍は、世界の全ての国にとって未曽有の試練です。企業や雇用が大きな試練に直面にするなか、各国政府は大規模な支援を実施しています。しかし、コロナ禍への対応力の基礎をなす経済の初期条件(潜在成長率、財政余力など)は、欧州域内であってすら大きく異なります。国家援助が企業の存続や条件にとって決定的要素となり得る状況を、どのように理解すべきでしょうか。
Q2.欧州統合は、戦争を繰り返してきた欧州の悲惨な歴史の産物です。域内関税は廃止され、労働移動も自由で、通貨も中央銀行制度も統一されました。国をまたいだ財政のトランスファー機能が限定的であるなど限界もありますが、欧州グリーンディールなどを通じて求心力を維持し、世界的リーダーシップを発揮しようとしています。こうした欧州のあり方は、日本にどのような示唆を与えているでしょうか。
CPEについて:
2.0単位(セミナー終了後、Eメールで送付します)
※ なお、CPEを希望される方は、以下の条件を満たす必要があります。ご注意ください。
1.当日、セミナー時間帯に出席(接続)されていたことが確認できること。
(接続の際は、お名前をフルネームでご記入ください)
2.セミナー終了後のアンケートにて、上記の事前課題について回答を提出していただくこと。
Field of Study:
Special Knowledge
申込期限:
2020年11月13日(金)17:00
セミナー受講料:
JUSCPA会員(CPE単位証明書発行有り)1.000円
JUSCPA会員(CPE単位証明書発行無し)無料
非会員(CPE単位証明書発行無し)無料
申込み方法:
下記よりお申し込み下さい。
セミナーのお申込みはこちら
・セミナー申込の他に、講師と連絡先を共有することに支障がない方は、連絡先をご記入下さい。
・今回セミナーに参加出来ない方も、講師との連絡先交換は可能です。
お支払い方法:
CPE単位証明書発行手数料は、下記銀行口座に 11/13(金)までにお振り込み下さい。
三菱UFJ銀行 神楽坂支店 普通預金 0476933
(口座名義)イツパンシヤダンホウジンジヤパンソサイエテイオブユ-エスシ-ピ-エ-
資料:
PDFにした資料を事前にメールで送付します。
参考:
<最近の論文>
「90年代後半以降における米国企業の投資活動とコーポレート・ガバナンス」(日本銀行ワーキングペーパー、2003年)
「邦銀の利益と市場の評価-当期純利益と包括利益の比較」(日銀レビュー、2011年)
“Discussion Paper, Accounting for Dynamic Risk Management,” IASB, 2014.
「銀行規制における会計情報の意義」(日本銀行金融研究、2019年)
「予想信用損失(ECL)型引当の特徴と運用面の課題」(日銀レビュー、2019年)
以上
理事 立澤 文敏